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私の日常をご覧にいれましょう


by happaya-d

中国の思い出[イケメン天国]

この夏行った中国浙江省杭州。
武術の特別講習と大会のためにいきましたが、その中で一番心に残ったのがイケメン天国です。

【イケメン天国】イケメンに囲まれて笑いが止まらないほど嬉しいのに武術の練習なのでマジメであらねばならず、結果「ガキは興味無し。私はオトナの女」というツンデレを発揮してしまうもったいないほど贅沢な状態。

中国人の先生達はみんな大学生でした。
ほとんど男性だけど、女性もいたりして。(しかも美人)
どの先生も20歳〜23歳。
こりゃーすごいわと内心思いましたよ。習う前からお腹がいっぱい。
そしてどの先生も厳しく容赦なし。
うちの先生(日本でいつも習っている日本人の先生)の話では皆中国でも数々の大会で優秀な成績をおさめた若者達で、中には1位に輝いた先生もいるらしいと…。
その1位に輝いた先生というのが「あ、イケメンだ」というイケメンでした。

【細かい先生】私の担当になった先生。この人もイケメンだけどすごく細かい。足の角度がちょこっと違っていても許せない。

私は槍を習いました。
細かい先生は本当はチュン先生というのですが、私はずっと「先生」または「老師(ラオシー)」または「細かい先生」と呼んでいました。
言葉は一切通じません。英語も通じません。
全てジェスチャーとなんとなくの空気でやりとりします。

1日目、2日目と進んでいくうちに、最初は「細かい先生はイケメンのくせに本当に細かいなあ。他の先生は皆もう少し大目に見てくれてるみたいなのに…」と不満たらたらだった私も、しだいにその「見捨てない優しさ」に気づき、「本当はいい人かもしれない」と思うようになりました。
そして何より、私はこの先生に「20歳くらいかと思った」と言われたのです。
チビで童顔だから少しくらい若く見られることはあるかもしれないけど、「20歳」って!それはない。でも、20歳の男性に20歳に見られたのだから年齢を言わなければよかった。最初に「33だからお手やわらかに」と言ってしまった。

慣れた頃に先生達のかわいらしさが見えるようになりました。
先生同士とても仲が良く、男の部活動ってこんな感じかなーと。
細かい先生と他のイケメン先生がからんでいるうちにエスカレートして2人で抱き合ったまま転がって道場の端までゴロゴロ行っちゃったりして。
「何やってるのかわからないけど、おバカちゃんだな。」と思ったものです。

だんだん意志も通じるようになりました。
会話はできませんが、簡単な単語を並べるだけでなんとかなります。

強く・弱く・速く・ゆっくり・右・左・目線・方向・どこ・わかった・わからない・肩・手・足・ななめ・高く・低く・まっすぐ・同時に・ごめんなさい・足をあげる・もう一回・行け・開始

細かい先生の方もちょこっと日本語を覚えてくれました。
「ガンバレ」と「はじめ」と「よし」だけだけど…。

最終日にはすっかり細かい先生は私のお気に入りです。
最後まで全然大目に見てくれなかったものの、「初日に比べるととても良くなった」と褒めてくれました。
内心すごく嬉しかった。でも、にやけるのも悔しいのでガマンしました。
アメとムチというけど、ただただチヤホヤされるより、厳しくされて時々褒められると本当にクセになります。
教わった型をちゃんとできるかテストされました。
ドキドキしながら型に入ろうとしたら、先生が「ガンバレ」と笑ってくれたので思わずつられて「うん♪頑張る♥」と笑ってしまいました。
ああ、私、アホだなあ。でも、幸せだったなあ。

他のイケメン先生もそれはそれはかっこ良くて、最終日にはあちこちで模範演武を見せていました。
うっかりそれに見とれていると、細かい先生に気づかれました。
注意されるかと思いきや
「あいつが好きなの?」と聞かれたので
「あっちの先生は確かにカッコいいけど、私が好きなのはあなたよ。」
と…通訳の女の子に伝えてもらいました。
さあ伝わったかどうか。

しかし楽しかったなあ。
言葉が通じないというのがまたいいのでしょうか。
来年はもうこの先生達はいないそうです。
だから、来年もこの中国研修に参加してもイケメン先生達には会えません。
さみしいけど、二度と会えないでしょう。

いけないいけない。私は年上が好きなのでした。
10歳以上も年下のイケメンはオトナの女には関係ないです。
上を向いて歩いていかなければ。
元気だせー。

でも、たまにはいいよね。と厳しい思い出を振り返る今日この頃です。

本日の一言。
「来年は来年のイケメンがいるといいな」
by happaya-d | 2009-08-25 22:46 | 旅行記